オリジナルキャラクター第二巻

★ オリジナルキャラ一覧

☆ ヒロインキャラ
久住美樹(くずみみき)=16歳・高校一年・身長145cm・B68(A)W48H70(直樹と保奈美の娘で美保の妹:主人公)
久住美保(くずみみほ)=17歳・高校二年・身長160cm・B90(D)W57H85(直樹と保奈美の娘で美樹の姉)
野乃原結樹(ののはらゆき)=18歳・高校三年・身長162cm・B92(D)W60H86(結の娘、父親設定未定)
渋垣愛理(しぶがきあいり)=18歳・高校三年・身長162cm・B83(C)W56H81(茉理の娘、父親設定未定)
渋垣芽理(しぶがきめいり)=16歳・高校一年・身長160cm・B77(B)W56H79(茉理の娘、愛理の妹、父親設定未定)
橘ちとせ(たちばなちとせ)=16歳・高校一年・身長149cm・B73(A)W54H74(ちひろちゃんの娘、父親未設定)
深野順子(ふかのじゅんこ)=16歳・高校一年・身長158cm・B79(B)W50H78(深野順一と美由紀の娘)

☆ 男性キャラ
広瀬文弘(ひろせふみひろ)=17歳・高校二年・身長175cm・体重57kg(弘司と文緒の息子)
仁科恭介(にしなきょうすけ)=18歳・高校三年・身長177cm・体重60kg(恭子の息子で父親設定未定)
渋柿芳樹(しぶがきよしき)=16歳・高校一年・身長168cm・体重55kg(茉理の息子で、愛理の弟で、芽理の双子の兄、父親設定未定)
天ヶ崎祐介(あまがさきゆうすけ)=16歳・高校一年・身長170cm・体重55kg(美琴の息子で父親未設定)

オリキャラの詳しい情報⇒ http://komi5577.fc2web.com/Ori01.htm



☆ 第二十四話:新渋垣家の日常?

※ 時代設定は直樹と保奈美が結婚して20年、それぞれのヒロインが結婚し、子供を持っている。
  オリキャラオンパレードなんで、文頭にキャラネーム入れますご了承下さい。


☆ SS開始

 ワテは芳樹、みきぼーとはクラスメイトや。
 みきぼーと言うのはワテが久住美樹に付けたあだ名や、ワテはこの名前気に入っているで。
 今、ワテは恭介先輩から借りた18禁ゲームやってるんや、可愛いでぇ〜っ、でへへへへへ…………♪
 いや〜っ、今のアダルトソフトってホンマに綺麗やわ〜っ、しかも女の子がメチャ可愛いでぇぇぇぇぇ♪

芳樹「むふふふふふ〜♪ ええなぁ〜っ、この子ええわ〜〜〜〜〜〜♪」
芳樹「ええ乳しとるでなぁ〜っこの子はぁ〜っ、でへへへ♪」
茉理「な〜にやってやがりますかっ!! こんのドスケベガギャーーーーーッ(怒)!!!!!」

 バッコーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!

芳樹「ギャアァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」

 お……オフクロ…………(汗
 い……いつの間に…………(汗汗

茉理「ま〜ったく、恭介の奴っ!! 芳樹にこんな物渡してくれちゃってぇっ(怒)!!」
茉理「とにかく没収っ!! 恭介君に怒鳴り込んで送り返してやるわっ(怒)!!!」
芳樹「や……やめてぇな〜っ(涙)!! こ……これからが楽しみでな〜〜〜(涙)!!!!!」

 ……こ……この鬼みたいなのがワテのオフクロの茉理や…………(汗
 エッチなのは男のサガでな〜っ、オフクロはうるさすぎや〜〜〜(汗
 あ〜あ、せっかく恭介先輩から借りたのにぃぃぃぃぃ(涙
 こうしてアダルトソフトは返却に…………(涙
 そして次の日の昼休み…………。

恭介「芳樹、迂闊だったな…………」
芳樹「め……面目無い(汗)」
恭介「それにしても茉理さんって本当に鬼ババァだな……、昨日散々怒られたよ(汗)」
芳樹「鬼より怖いでぇ〜っ(汗) まさに魔王みたいな女やわ〜っ(汗)」
芽理「聞いたわよぉぉぉぉぉ…………」
芳樹「ゲッ!? め……芽理っ(滝汗)!?」
芽理「お母さんに言ってやろ、芳樹がお母さんのこと『魔王』といっていた事を」
芳樹「や……やめてーなーーーーーっ(涙)!!!!!」

 ……こ……この小悪魔みたいな意地悪なのがワテの妹の芽理…………。
 オフクロと組んでいっつもワテに危害を加えるんや…………。
 親子でワテをいじめて楽しんでいるでな〜〜〜(涙

茉理「よ〜し〜き〜ぃ〜〜〜〜〜っ(激怒)」
芳樹「…………(滝汗)」

 こ……怖いでぇぇぇぇぇ(滝汗
 ううううう……、ほ……ホンマの魔王や……お……オフクロ…………。

茉理「だ〜〜〜れが魔王だあぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーっ(激怒)!!!!!」

 バッコーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!

芳樹「ギャアァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」

 ……ワテはこんな事を何度も何度も繰り返されているんや…………。
 あ……悪魔や……、オフクロや芽理は悪魔やぁぁぁぁぁ(涙

愛理「だ……大丈夫? 芳樹…………?」
芳樹「あ……愛理ねーちゃん…………?」

 ……ここは保健室かいな…………?
 そして、愛理ねーちゃんが…………。

愛理「もうお母さんたら……、自分の息子のやる事なのにそんなに過敏に反応しなくてもいいのに…………」
芳樹「オフクロだけやないんやで〜っ、芽理が告げ口するからや〜〜〜(涙)」
愛理「もう……、本当に仕方が無いわね……、芽理も…………」

 こ……この優しい人が愛理ねーちゃんや。
 ワテを唯一優しくしてくれる大事な人や…………。
 ワテが不良にならずに済んだのも愛理姉ーちゃんのお陰なんや……殆ど…………。
 それと英理ばーちゃんもワテに優しくしてくれるでな……、この二人のお陰や、ワテが無事なのは……ホンマ…………。

愛理「そう言えば直樹おじさんとお母さんがまたケンカしていたそうよ」
芳樹「へ?」
愛理「それできっと機嫌が悪いのよ、お母さん…………」
芳樹「ま……またかいな…………(汗)」

 と……と言う事は、またワテはとばっちり受けたんや…………。
 ううううう〜っ、直樹おじさんもオフクロ怒らせるのやめてぇな……ホンマ(汗)
 そして家に帰って……おっ、今日は英理ばーちゃんいるでな。
 よ〜し、今日あった事、英理ばーちゃんにバラしたるでな〜。
 そしてオフクロと芽理が帰ってきた…………。

英理「茉理、ダメでしょ、いくら直樹君とケンカしたからって芳樹に当たったら…………」
茉理「だ……だぁってぇぇぇぇぇ(汗)」
英理「それから芽理、貴方もいちいち告げ口するもんじゃないの」
芽理「あ……あぅ(汗)」
英理「とにかく二人は芳樹をいじめるのはよしなさい」
茉理「よ……芳樹にはしつけを!!」
芳樹「しつけのレベルじゃないでぇ……、完全に暴力やぁ〜〜〜!!」
芳樹「ワテが気絶する程の攻撃力やったでぇっ(激怒)!!!!!」
英理「茉理っ(怒)!!!」
茉理「は……はいっ(汗)!!」
英理「貴方は親なんだから、小さい事ですぐに怒ったりしないの!!!」
茉理「だ……だぁってぇぇぇぇぇ(汗)」
愛理「お母さん、大人気ないわよ」
愛理「私の友達の男子生徒がお母さんの事で笑い話になってたし…………」
茉理「げ(汗)」
愛理「それから芽理も、芳樹に意地悪はいけません(怒)!!!」
芽理「う゛(汗)」
愛理「それに芳樹がアダルトソフトに走るのも、二人が原因なのよ」
茉理「な……何でよっ、愛理っ(怒)!!!」
芽理「あ……愛理お姉ちゃん!?」
愛理「二人が意地悪するから、芳樹は自分に自信が持てなくてああなったのよ、きっと…………」
英理「ああ、可哀想な芳樹…………」
茉理&芽理「う゛(汗)」

 や〜い♪ 二人とも怒られたでな〜♪
 オフクロは英理ばーちゃんに、芽理は愛理ねーちゃんに弱いでな〜♪
 これで何とかウチのバランスが保っているんや…………。

芳樹「そろそろお風呂に入るでな〜」

 ワテはお風呂に入ろうと脱衣所に行った……。
 そうしたらっ……!?

芳樹「な……何やとっ(汗)!?」
茉理「よ……芳樹っ!?」
芽理「うわわわわわっ!?」

 な……何でこの二人がいるんやっ!?
 い……いつもはワテが先に入るのにっ!?
 ……そ……それにしても二人共……、いい体してるでな〜……ってそんな事言っている場合じゃないでぇっ(滝汗)!!!

芽理「こ……こんのぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!! ドスケベーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ(激怒)!!!!!」
茉理「ゴルアァァァァァァーーーーーーーーーーーーーッ!!! 今日は先に入ると言ったでしょううがあぁぁぁぁぁぁ(大激怒)!!!!!」

 や……ヤバいでぇっ(滝汗)!!!
 こ……こうなった二人はもう誰にも手が付けられないでぇっ(滝汗)!!!
 に……逃げるでえぇぇぇぇぇ!!!!!

芽理「ま……待ちやがれえぇぇぇぇぇぇーーーーーっ(激怒)!!! ゴルアァァァァァァーーーーーーーーーーーーっ(大激怒)!!!!!」
茉理「こんのぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!! 変態マセガキ野郎ぉーーーーーーーーーーっ!!! ゴルアァァァァァァァァーーーーーーーーーーッ(超激怒)!!!!!」

 や……ヤバ過ぎるでなっ!!!
 に……2ch用語まで使っているでなーーーーーーーーーーっ(滝汗)!!!!!
 こ……こいつ等が2ch用語使い出したらもう、完全にモンスターやーーーーーっ(滝汗)!!!!!
 愛理ねーちゃんや、英理ばーちゃんでも、もはや止められないでなーーーーーーっ(滝汗)!!!!!
 つ……捕まったら殺されるでなーーーーーっ(滝汗)!!!!!

芽理「に……逃げるんじゃねぇーーーっ!! ゴルアアァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーッ(超激怒)!!!!!」
茉理「そのスケベ根性叩き直してくれるわあぁぁぁぁぁぁっ!!! ゴルアアァァァァァァァーーーーーーーーーーッ(超激怒)!!!!!」

 そ……外ででかい声出さんで欲しいでなーーーーーっ(滝汗)!!!
 ううううう……、み……みっともないでぇぇぇぇぇ(滝汗)!!!!!
 わ……ワテはしばらくの間、みきぼーの家にかくまってもらったんや…………。

美樹「はぁ……、芳樹ったら……、どーせスケベな事したんでしょ」
芳樹「わ……わざとじゃないでなっ(汗) た……たまたまお風呂入る順番変わったでな、それでつい間違えて…………」
直樹「ま……まったく…………、茉理は大人になっても…………(汗)」
保奈美「しょうがないわね、もう…………」
美保「芳樹君、二人には謝った?」
芳樹「そ……そんな余裕無いでぇ(汗) 問答無用で殺されるでな〜〜〜(滝汗)」
美保「た……確かに……い……言えるわね(汗)」
直樹「2ch用語で騒いでいるから、確かに芳樹が捕まったら殺されるかもな……本当に…………」
美樹「はぁ……、まったく世話の掛かる一家だ事…………(汗)」
保奈美「とりあえず二人が落ち着くまで芳樹君は待ってた方がいいわね…………」
芳樹「た……助かるでえぇぇぇぇぇ!!!」

 こうして三時間程、みきぼーの家にいたでな〜。
 そして保奈美さんが英理ばーちゃんと愛理ねーちゃんを呼んだでな…………。
 そしてオフクロと芽理もこっちに来て話し合いになったでな…………。

英理「ごめんなさいね、うちの茉理が…………」
愛理「それに芽理も…………」
直樹「別にいいさ、困った時はお互い様だ」
直樹「茉理、お前はもう三人の子供を持つ親なんだから、その短気どうにかしろよ…………」
茉理「うっさいわねっ!! バカ直樹っ(怒)!!!」
英理「茉理(怒)!!!」
保奈美「茉理ちゃん(怒)!!!」
茉理「あうっ!!(汗)」

 オフクロは保奈美さんにも敵わないでな〜。

美保「芽理ちゃん、凄い声だったわよ…………(汗)」
美樹「芽理ちゃん(汗) 明日の学校で話題にされるよ、きっと(汗)」
芽理「あぅっ(汗)!!」
愛理「もう、芽理もお母さんも、近所迷惑なんだから……もう…………」

 こうしてとりあえず事件解決でな…………。
 ワテは二人に謝ったでな、ワテも悪いでな…………。
 それにしても、オフクロも芽理も短気過ぎて困るわ〜〜〜。
 この一件でワテは宿題まだやってないでな〜っ、そして…………。

愛理「うん、ここはこうすればいいのよ」
芳樹「分かったでな〜っ、助かるでぇ、愛理ねーちゃん」

 宿題は愛理ねーちゃんに手伝ってもらったでな〜。
 ホンマに優しくていい姉ちゃんでな〜っ、愛理ねーちゃんは…………。

芳樹「愛理ねーちゃん、ホンマ感謝や、今日は色々…………」
愛理「うん、芳樹は大切な弟だから…………」
芳樹「愛理ねーちゃん…………」

 ああ、もし家族じゃなかったら、ワテは絶対に愛理ねーちゃんに惚れていたでな〜。
 優しいし、美人だし…………。

愛理「それじゃ、お休みなさい芳樹」
芳樹「お休み〜な」

 …………。
 愛理ねーちゃん……、ワテは大好きやで〜〜〜。
 ……もしかしたら……ワテ……恋心持っているかも…………。
 で……でもそれは許されない恋でな〜っ(汗) ああ、愛理ねーちゃん…………。


 こうして普通の日常生活に戻った芳樹だった…………。
 愛理に恋心持っいる芳樹であった…………。


〜 続く 〜



☆ 第二十五話:用務員の直樹

※ 時代設定は直樹と保奈美が結婚して20年、それぞれのヒロインが結婚し、子供を持っている。
  オリキャラオンパレードなんで、文頭にキャラネーム入れますご了承下さい。


☆ SS開始

 俺は直樹だ、蓮美台学園の用務員やっている。
 いわゆる雑用係だ、やはり力仕事が多いけどな……。
 俺の妻、保奈美も教師やっている、保奈美に教師が合っているからな……。
 そして娘も二人いる、保奈美そっくりの美保と美琴と茉理がミックスしたような性格の美樹がいる。
 う〜ん……、食事とかは姉妹平等にやっているんだけど、何で美保と美樹はあんなに体格差が違ってしまったか……?
 お陰で美樹はコンプレックスを抱くように……、小さくても魅力はあるんだがな……。
 ただ美保と美樹が同じ男に恋心を抱いてしまったから……、更に美樹はコンプレックスを抱くように…………。
 その恋心を持った男と言うのは、俺の親友弘司の息子だ、弘司はいい奴だからな…………。
 これに関しては俺は見守るしかないだろう…………。
 それよりも俺は仕事をしなくてはな……、そして現在、ちひろちゃんと一緒に温室で働いている…………。

ちひろ「久住先輩、いつもすいません…………」
直樹「いや、これも俺の仕事の一つだからな、気軽に頼んでくれていいよ」
ちひろ「助かります、久住先輩…………」

 ちひろちゃんは園芸職人やっている……、学校中のお花のお世話をやっている…………。
 共通する仕事が多い分、職場ではちひろちゃんと一緒にいる事が保奈美より多い。
 保奈美はちゃんと理解している様だけど…………。

茉理「おーおー、今日もお仲が良ろしくて♪」
ちひろ「あっ、茉理」
直樹「何だ茉理、サボリか?」
茉理「うっさいわねっ!! 休憩よ、休憩っ!!!」
ちひろ「く……久住先輩(汗)」

 茉理はウェイトレスの仕事をやっている…………。
 相変わらず俺の事からかって来るが、いつも茉理は返り討ちだ…………。

茉理「直樹、ちひろに何かあったら滅ぼすからね」
直樹「またそれかよ……、浮気なんかする訳無いだろ……、ちひろちゃんにも旦那さんがいるし、保奈美がいるしな」
ちひろ「茉理(怒)」
直樹「大体俺が浮気なんかする訳無いだろ、俺の妻は保奈美なんだから」
直樹「どっかの息子に対してしょっちゅう暴力振るどっかの誰かさんと違ってな」
茉理「んだとゴルァ(怒)!!」

 ゴンッ!!

直樹「痛ぇっ!!」
ちひろ「く……久住先輩に茉理…………も……もう…………」

 ……茉理……、お前……、高校の時よりも過敏になりやがって…………。
 普通は年取ると穏便になるんだが……、茉理の場合は逆だな(汗)

茉理「相変わらずちひろのお花は綺麗ね♪」
ちひろ「うん、ありがとう、茉理」
直樹「俺も手伝っているんだがなぁ…………」
茉理「何言っているのよ、直樹の場合はほとんど力仕事でしょ、園芸の知識をちゃんと知っているのはちひろだし」
茉理「それに比べて直樹は、力以外何も役に立たないし♪」
ちひろ「茉理、私一人じゃここまで立派には出来ないよ」
ちひろ「久住先輩のお陰でここまで出来上がったんですし…………」
茉理「ま……まぁ、ちひろが言うなら直樹も役に立っている訳ね」
直樹「やれやれ…………」
茉理「それじゃぁ、あたしは仕事に戻るから」
ちひろ「うん、またね、茉理」
茉理「直樹、念を押しておくけど、ちひろに手を出したら滅ぼすからね」
直樹「お前も息子に暴力振るのはやめておけ」
直樹「この間なんか、2ch用語で騒ぎながら町中走っていたし…………」
茉理「う゛っ!! そ……それを言わないでよ〜〜〜(汗)」
ちひろ「茉理、芳樹君に優しくしなきゃ駄目よ」
茉理「き……肝に命じて置きます(汗)」
直樹「やれやれ…………」

 茉理はちひろちゃんに何度も言われているが、それでも芳樹に対して暴力振るうんだよな〜。
 まったく……、しょうがない奴だ…………。

恭子「久住〜、今度はあっちの掃除をお願いね〜」
直樹「はいはい」

 俺はほとんど恭子先生の指示で仕事をしている……。
 俺に指示するのは恭子先生だけじゃなくて、他の先生方も……もちろん結先生や保奈美も…………。
 いわゆる事務的雑用もするわけだ……、資料作ったり、図書室の整理をやったり…………。
 そして昼休みに保健室でメシを食べる事にした…………。

恭子「久住、ここはあんたの部屋じゃないんだけど…………」
直樹「今は誰もいないだろ、誰か来たら他に移るよ」
結「久住君は、相変わらずですからね〜〜〜」
保奈美「でも、私はなおくんと一緒に食べられるからいいな」
直樹「俺もだよ、保奈美」
恭子「はいはい、夫婦で仲が良ろしくて」
結「お弁当もお揃いですね、何かいつまでも新婚さんみたいです」
直樹「そう言う結先生も、プリンの数が…………」
恭子「あははははは!! 今日は12個もあるじゃない!!!」
結「ぷぅっ!! プリンは私の原動力なんです!!!」
恭子「まさにプリン中毒末期症状ね、あははははは!!!」
結「ひどいですよ〜っ、恭子〜〜〜っ!!!」
直樹「そう言えばさっき、結樹ちゃんもプリン6個買っていたし…………」
保奈美「ゆ……結樹ちゃんも…………?」
恭子「うん、結のプリン中毒が移ったわね」
結「いいじゃないですかぁ〜っ!! プリンをたくさん食べたってぇぇぇぇぇ〜〜〜!!!!!」

 ぷぷぷぷぷ♪
 相変わらず結先生はからかい甲斐があるな〜♪
 恭子先生は少し老けているけど……、結先生は20年間全然変わっていないから…………。
 この可愛い外見で……美樹よりも小さくて……ぷぷぷ♪
 でも、生徒からは愛されているんだよな、これも変わらずだ…………。
 そして放課後…………。

弘司「直樹、悪いが手伝ってくれないかなぁ?」
直樹「ああ、いいぜ」

 弘司は国語の教師をやっている、俺の親友だ。
 今回も資料作成の手伝いだ…………。

弘司「いやぁ本当に助かるよ、用務員がいると」
直樹「教師やっていると本当に大変だな…………」
弘司「まぁな……、年々新しい生徒が来るからな…………」
直樹「弘司、美保や美樹はどうだ?」
弘司「お前と違って、授業中寝たりしないから楽だよ」
弘司「二人とも中々いい感じだぞ、二人とも優秀だからな」
弘司「その代わり、天ヶ崎さんの息子が…………」
直樹「祐介か……(汗)」

 美琴の息子が何故か学生時代の俺にそっくりなんだよな〜。
 何か俺の息子って感じがするが…………(汗)
 あ!! 言っておくけど祐介は俺の実の息子じゃないからな!!
 美琴にはちゃんとした旦那さんがいるんだからな!!

美琴「そこの二人っ!! 私の息子が何ですって?」
直樹「み……美琴!?」

 美琴も茉理と同じでウェイトレスしている…………。
 今が休憩時間だろう…………。

弘司「いや……、祐介が俺の授業中寝たりする事あるからちょっとな……って訳」
美琴「よよよ……、祐介ったら……、もう…………」
美琴「ねぇねぇ!! それよりも文弘君って美保ちゃんと美樹ちゃんどっちが好きなの!! ねぇねぇ!!!」
弘司「おいおい……、そんな事俺が知るかよ…………」
美琴「えええ〜っ!! だ……だって文弘君は広瀬君の息子じゃない!!」
直樹「親だからって、自分の子供が誰が好きだか分からない場合があるが…………」
直樹「俺の娘みたいに分かりやすいとは限らないしな…………」
弘司「そう言う天ヶ崎さんの息子は好きな女の子が誰だか分かるのか……?」
美琴「ううう〜っ…………」
直樹「って言うか、誰も好きな奴いないんだろ?」
美琴「よよよ…………(汗)」

 祐介の色恋沙汰は俺にも全然分からないからな…………。
 好きな奴がいるんだか、いないんだか…………。
 美琴も分からないしな…………。

美琴「それじゃぁ、そろそろ仕事に戻るからっ♪」
弘司「ああ、しっかりやれよ」
直樹「転んで食器割ったりするなよ」
美琴「ううううう〜!! 私はいつまでもそんなドジやらないよ〜〜〜!!!」

 やれやれ……、騒々しい奴だ…………。

直樹「まぁ、文弘が美保か美樹選んだら俺達は親戚関係になるな」
弘司「そうだな、文弘の恋に関してはお任せって訳」
文緒「はぁ……久住と親戚関係なんて…………」
直樹「何だ、文緒か…………」

 コイツは文緒、高校の時は「委員長」と呼んでいた。
 フカセンと同じで数学の教師で生徒指導をやっている……。
 もう生徒じゃないので委員長では無くて、名前で呼んでいる。

文緒「やれやれ、イカれた久住と親戚関係なんて、はぁ…………」
直樹「何だ? 俺の娘にケチつけてるのか?」
文緒「んなわけ無いでしょ」
弘司「まぁまぁ、二人共…………」
直樹「文緒、お前もヒマなら手伝えよ」
文緒「あたしは一休み中、後で今度の授業どうするだとかちゃんとしないとね」
文緒「はぁ……、文弘が久住君の娘と結婚したら、久住君みたいな孫が出来ちゃうのかしら…………?」
直樹「どう言う意味だ(怒)」
弘司「おいおい(汗)」

 ま……まったくコイツは…………(汗)

文緒「それじゃぁ私は職員室に戻っているから」
弘司「ご苦労さん」

 そう言って文緒は去って行った…………。

直樹「弘司、お前達夫婦は単なる仕事仲間みたいだな…………」
弘司「おいおい、結婚して何年目だと思っているんだ?」
弘司「お前等の夫婦ぐらいだぞ、結婚して20年経っているのに未だに新婚さんやっているのは…………」
直樹「う〜ん…………」

 そんなに特別かなぁ……? 俺達の夫婦は…………?
 …………とりあえず、弘司の仕事は終わった。

保奈美「なおくん、料理の試食お願いしたいんだけど…………」
直樹「ああ、今行く」

 保奈美は家庭科の教師であり、料理部の顧問の先生でもあるんだ。
 俺の娘二人も料理部に入っているのだ。
 料理部の食事は俺の楽しみの一つなのだ。

美保「あっ、お父さん!!」
美樹「お父さん、私はこんなの作ったよ!!」
直樹「おおっ、うまそうだな…………」
女子生徒A「ねぇねぇおじさん!!」
女子生徒B「直樹おじさん、私はこんなの作ったよ!!」
直樹「お……おじさんはやめてくれ(汗)」
保奈美「こらっ!! なおくんには『直樹さん』と言わなきゃ駄目だって言ったでしょ!!!」
女子生徒A「ご……ごめんなさ〜い」
女子生徒B「じゃぁ直樹さん、こんなの作ったよ!!」
美保(お……お母さん…………、こ……ここで『なおくん』はまずいんじゃ…………(汗) )
美樹(あ〜あ、お父さんとお母さん、ここでもアツアツなんだから…………(汗) )

 こうして俺はそれぞれ試食した。

直樹「うん、うまいよこれ」
美保「良かった、初めての試みだけど問題無いわね」
美樹「お姉ちゃん、言っておきますけど文弘お兄ちゃんの独り占めはさせないからね」
直樹「成る程、これは文弘にやるんだな」

 そう、この二人は文弘に食べさせる前に俺に食べさせる事がある…………。
 今回は良かったが、たまにとんでも無い物を作ったりする事があるんだ、こいつ等…………(汗)

保奈美「なおくん、私のはどうだったかなぁ…………?」
直樹「ああ、うまかったぞ、相変わらずの腕だな」
直樹「って言うよりも、どんどん上達しているな一番うまかったし、流石は顧問の教師」
保奈美「うふっ♪ ありがと、なおくん♪」
美保(も……もう…………、こんな所で新婚さん気分でイチャついて、もう…………)
美樹(あ〜あ、アツアツだわ〜、この夫婦は…………)
美樹(私だっていつか、文弘お兄ちゃんとあんな風にイチャつきたいわ〜〜〜)

 そして料理部での試食が終わって、再び肉体労働だ…………。
 …………ん?

芽理「ゴルアアァァァァァァーーーーーーッ(激怒)!!! 待て芳樹ーーーーーーーーーーっ(激怒)!!!!!」
芳樹「待てと言われて待つわけ無いがなーーーーー!!!」

 ……ま……またケンカか、あ……あいつ等…………(汗)

直樹「くぉらっ!! 騒ぎながら廊下を走るなっ(怒)!!!」
芽理「あ……あわわわわわ(汗)!! な……直樹おじさん…………(汗)」
芳樹「あっ直樹おじさん!! 聞いてぇな♪ 実は芽理が…………」
芽理「ゴルアアァァァァァァァーーーーーーッ(激怒)!!! おじさんに言うんじゃねぇ、ゴルアァッ(激怒)!!!!!」
芳樹「そ……そいじゃ捕まったら殺されるでなーーーーーっ!!!!!」
芽理「ゴルアアァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ(大激怒)!!!!!!!!!!」

 ……やれやれ…………。
 芽理の奴……、2ch用語まで使って…………仕方無い奴だ…………。
 結局何であの二人がケンカしてたかわからずだった…………。
 この後、二人共フカセンに散々怒られたと言う…………。
 最後はカフェテリアだ……、最後の後片付けだ…………。
 机の整理や材料の運搬などの力仕事だ……、そして終了して…………。

美琴「お疲れ様〜、久住君」
直樹「ふぅ……、やっと終わったな…………」
茉理「まぁ、直樹も一応役に立っているわけね」
直樹「一応とは何だ、一応とは(怒)」

 ま……まったく茉理の奴、俺の事を何だと思っているんだ(汗)

保奈美「あっ、なおくん終わったの?」
直樹「ああ、今日の仕事はやっと終わりだ」
保奈美「今日も一日お疲れ様、なおくん♪」
直樹「おう」
茉理「あ〜あ〜、まったくいつまでもおアツイ様で」
直樹「それに比べて、お前等親子はケンカばっかだな」
茉理「何おう!!」
直樹「放課後、芳樹と芽理がまたケンカしてたみたいだしな…………」
美琴「うんうん、芽理ちゃん何か凄い怒っていたわね、2ch用語も使っていたし…………」
茉理「どーせ芳樹が悪いんでしょ、そうに決まっているんだから!!」
直樹「おい、何でそこまで芳樹を嫌うかな〜?」
茉理「べ……別に嫌っている訳じゃぁ…………」
直樹「お前のしつけは目に余る物があるからな〜、いや、しつけって言うよりもマジで恨んでいるって感じだし……」
美琴「そうだよー!! 茉理ちゃん暴力使いすぎ!!!」
保奈美「この間だって、2ch用語使いながら芳樹君を追い回していたじゃない」
茉理「だ……だって、芳樹ってスケベなんだもんっ!!」
直樹「お前がもう少し冷静になれば、すぐに解決出来る問題だったがなぁ…………」
保奈美「この間のは芳樹君、いつもの習慣に習っただけだし…………」
茉理「だ……だってぇ(汗)」
直樹「自分の息子に見られただけで、何でそこまで恥ずかしがるかな〜?」
茉理「な……何言っているのよっ!! もう体は大人の体なんだから、あたしだって恥ずかしいわよっ!!!」
茉理「そう言う直樹こそ、美保ちゃんや美樹ちゃんのお風呂覗いているんじゃないの?」
直樹「おい保奈美、俺そんな事しているか?」
保奈美「さぁ、どうでしょう♪」
直樹「くぉら(怒)!!」
美琴「あははははは!! 久住君、相変わらず尻にひかれている〜!!!」
茉理「あ〜あ、嫌だねぇ……、自分の娘の裸を見て楽しんじゃって」
直樹「保奈美(怒)」
保奈美「くすくすくす……、冗談♪」
保奈美「茉理ちゃん、なおくんはそんな事しないわよ」
直樹「まぁ、保奈美と一緒にお風呂は入ったりするがな、夫婦だから不思議じゃないだろ?」
直樹「保奈美の見ている訳だし……、娘の裸覗く必要ナッシングだ」
茉理「まぁ、保奈美さんが言うなら信用しましょう」
直樹「やれやれ…………」
美琴「でもでも、久住君なら自分の娘に浮気なんかしちゃったりして♪」
直樹「てめぇ(怒)」

 グリグリグリグリグリ…………。

美琴「い……痛いっ!! あ……頭グリグリするのやめてよ〜!!」
直樹「美琴、てめぇ前にもそんな事言っていたな(怒)」

 グリグリグリグリグリ…………。

美琴「や……やめてよ〜〜〜(汗)!!!」
保奈美「なおくん、その辺で許してあげたら?」
直樹「そうだな、保奈美に免じて許してやる」
美琴「よよよ……、ひ……酷いよ、久住君…………」
直樹「当然の報いだ」
直樹「大体美保や美樹が俺に恋心持つ訳無いだろ、好きな奴いるんだしよ」
美琴「た……確かにそうね」
茉理「あ〜あ、芳樹が文弘みたいないい男だったらなぁ〜〜〜」
直樹「そりゃ親の育て方の問題だろ」
茉理「なにおう(怒)!!」
直樹「しかも親のお前が、そんな性格だしなぁ〜〜〜♪」
茉理「な〜お〜き〜ぃ〜〜〜〜〜っ(怒)!!!」
直樹「おっと、じゃぁなっ!!」
茉理「ゴルアアァァァァァーーーーーッ(激怒)!!! 待てぇっ!! 直樹ィィィぃぃーーーーーーーーーーっ(激怒)!!!!!」

 ドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!

美琴「あ〜あ、また始まった、もう…………」
保奈美「なおくんたら……、もう、茉理ちゃんをからかうんだから…………」

 この後、茉理は直樹を夜遅くまで追い掛け回したという…………。
 20年経っても元気な奴等であった…………。

美保「あ……あれ(汗) お父さんと茉理さん…………(汗)」
美樹「ま……まったく(汗) まるで芳樹と芽理ちゃんだよ…………(汗)」

 直樹は二人の子供にまで見られたと言う…………。


〜 続く 〜



☆ 第二十六話:美樹のバレンタインデー

※ 時代設定は直樹と保奈美が結婚して20年、それぞれのヒロインが結婚し、子供を持っている。
  オリキャラオンパレードなんで、文頭にキャラネーム入れますご了承下さい。


☆ SS開始

 私は久住美樹、蓮美台学園の一年生。
 文弘お兄ちゃんに恋する乙女なの♪
 バレンタインデーが近づいている……、文弘お兄ちゃんに美味しいチョコ作ってあげたいんだけど……。
 ううう〜っ、どうやったらお姉ちゃんのチョコよりも美味しく出来るかなぁ〜〜〜?
 今、料理部でチョコ作っているの、皆バレンタインに備えて……。
 お父さんに試食してもらった所…………。

直樹「うん、うまいな美樹」
美樹「えへっ、そうでしょ♪」
美樹「それで、美保お姉ちゃんのとどっちが美味しかった…………?」
直樹「甲乙付け違い」
美樹「ええ〜っ、そ……そんなぁ…………」

 ううう〜っ、またお姉ちゃんと同レベルだぁ〜〜〜!!
 こ……これじゃぁ文弘お兄ちゃんにアピール出来ないよぉぉぉぉぉ(汗)
 タダでさえお姉ちゃんに負けているのに……、お姉ちゃん以上のチョコ作らないと〜〜〜!!!

美保「まぁまぁ美樹ちゃん、もう十分じゃない? それだけやれば?」

 な……何言っているのよっ!!
 美保お姉ちゃんの超えるの作らないと駄目なんだから〜〜〜!!!
 料理しか無いのよ!! 美保お姉ちゃんに勝てる可能性があるのはっ!!!

―― 夕食後の夜 ――

保奈美「あら? 美樹ちゃん、まだやっているの?」
美樹「だって!! 今の私のチョコじゃぁ、お姉ちゃんと同じレベルだもんっ!!」
美樹「お姉ちゃんを超えるようなチョコ作らないと、私に勝ち目無いよ〜〜〜!!!」
保奈美「み……美樹ちゃん(汗)」

 ううう〜っ、どうしてもお姉ちゃんと同じレベルのが出来ちゃうよ〜〜〜!!
 何か……、何か……お姉ちゃんを越える様なチョコ作るには…………。

保奈美「ねぇ、もう十分じゃないかしら? 大切なのは気持ちだし…………」
美樹「その気持ちを伝えるために、お姉ちゃんを超えるチョコを作りたいのっ!!!」
保奈美「う〜ん……、もうチョコの限界引き出していると思うんだけど…………」
美樹「ううう〜っ、これじゃぁまだ物足りないよぉ〜〜〜!!!」
保奈美「それ以上のは……、う〜ん……、私でも思いつかないわね…………」
美樹「え゛っ!? お……お母さんでも無理なの!?」
保奈美「私と美樹ちゃんが勝負しても、同レベルになると思うんだけど…………」
美樹「ううう〜っ、それじゃぁお母さんのも超える物が要るのね…………」
美樹「こうなったらっ!! チョコならお母さんのを超える物を作ってみせるっ!!!」
保奈美「み……美樹ちゃん(汗)」

 こうして私は遅くまでチョコ作りをやっていた…………。
 お姉ちゃんのを……お姉ちゃんのを超えるチョコを作らないとっ!!!

―― 次の日 ――

美保「美樹ちゃん、美樹ちゃん! 起きて!!」
美樹「むにゅぅぅぅぅぅ…………(眠)」
保奈美「ふぅ……、遅くまでチョコ作りやるもんだから…………」
美保「もう……、早く起きないと遅刻するわよ!!」
美樹「にゅぅぅぅぅぅ…………(眠)」
保奈美「文弘君が家の前で待っているわよ!!」
美樹「え!?」

 ガバッ!!

美樹「ふ……文弘お兄ちゃんがっ!?」
美保「す……凄いっ!! い……一発で起きた!!!」
保奈美「効果抜群♪」
美樹「あわわわわわっ!! は……早く着替えないとっ!!!」

 私は慌てて着替えるっ!!
 ふ……文弘お兄ちゃんを待たせる訳にはいかないわっ!!!

直樹「おい美樹、朝飯は?」
美樹「文弘お兄ちゃんが家の前にいるんでしょっ!! 食べている暇なんてないわっ!!!」
直樹「え? 家の前には誰もいないぞ」
美樹「え゛(汗)」

 ど……どう言う事なのっ!? そ……それって(滝汗)

保奈美「美樹ちゃん、ごめんね、起こすための嘘だったの…………」
美樹「お……お母さんっ(激怒)!!!」
美保「でも良かったじゃない、朝抜きにならなくて、ご飯食べている時間はあるわよ」
美樹「ううううう〜〜〜(涙)」

 私はお母さんを睨む…………。
 もうっ!! お母さんの嘘つきっ!! 女狐っ!!!

―― 授業中 ――

深野「……であるからして…………」

 う〜ん……、お姉ちゃんを超えるチョコを作るには……どうしたら…………。

深野「久住! この問題解いて見ろ!!」

 どうたら……どうしたらいいんだろう…………。
 あのチョコを更に美味しくするにはどうしたら…………。

深野「久住っ(怒)!!!」
美樹「は……はいぃぃぃぃぃ(滝汗)!!!!!」
深野「久住っ!! 授業中に何考えているのだっ(怒)!!!」
美樹「あ……い……いや……そ……その…………(滝汗)」

 や……やっば〜〜〜っ、深野先生の授業中に…………(滝汗)

深野「授業後、職員室に来いっ(怒)!!!」
美樹「は……はいぃぃぃぃぃ…………(汗)」

―― そして授業後 ――

美樹「あうぅぅぅぅぅ、祐介じゃあるまいし、私が呼び出し喰らうなんてぇぇぇぇぇ(涙)」
祐介「こってり絞られて来い、美樹」
芳樹「みきぼー、どうしたでな〜っ、らしく無いでぇ」
芽理「美樹、最近変よ、ボーっとして…………」
ちとせ「美樹ちゃん…………」

 ううう……、こ……これは誰にも言えないわ…………(汗)

美樹「と……とりあえず、逝って来ます…………」
祐介「逝ってらっしゃい」
芽理「ふ……二人共……字が違う(汗)」

 こうして私は深野先生の怒られたの……。
 この事情だけはどうしても誰にも打ち明けられないの…………。
 でも深野先生は理解してくれたわ……、どうしても知られたくない物だと言う訳で…………。

美樹「ただいま」
祐介「あれ? 思ったほどの反応は無いな…………?」
芳樹「てっきり顔が逝く物だと思っていたがな〜」
美樹「祐介と違って常習犯じゃないもん」
芽理「た……確かに…………」

―― そして昼休みカフェテリアにて ――

茉理「ねぇ美樹、芳樹から聞いたんだけど、呼び出し喰らったんだって?」
美樹「恥ずかしながら…………(汗)」
恭介「う〜ん、いくら美樹ちゃんでも、呼び出し喰らうなんて珍しいな……」
結樹「美樹ちゃん、どうしたんですか? 最近変ですよ…………」

 い……言えないよぉぉぉ(汗)
 文弘お兄ちゃんの為に、お姉ちゃんを超えるようなチョコを作ろうとしているのなんてとても…………。
 こんな事言ったら、どーせ、野暮だとか何とか言われそうだもん…………。

恭介「なぁ結樹、俺のバレンタインチョコは手作りだよな」
結樹「当たり前です、もちろん恭介君の好きなものも混ぜて…………」

 えっ!?
 す……好きな物を混ぜる…………?
 そ……そうだっ!! これよっ!! これだわっ!!!

―― そして放課後 ――

 あっ、弘司先生だっ!!
 よ〜し、ここは最大のチャンスよっ!! 早速アタックよっ!!!

美樹「弘司先生!!」
弘司「あっ、美樹ちゃんか…………」
美樹「あ……あの……、聞きたい事があるんですけど…………」
弘司「何だい?」

―― そしてバレンタイン当日 ――

 ついに来たわっ!! 2月14日っ!!
 私にとっては審判の日……、このチョコなら……、このチョコならっ!!!

美保「はい、文弘君」
文弘「ありがとう、美保」
美樹「あ……あの……、文弘お兄ちゃん、これ!!」

 私も文弘お兄ちゃんにチョコを渡すっ!!

文弘「ありがとう、美樹ちゃん」
美樹「えへっ♪」

 そして文弘お兄ちゃんがまず、お姉ちゃんのを開けて、食べて…………。

文弘「うん、うまいよ美保」
美保「ありがとう♪」

 そして今度は私のを開ける……、ドキドキドキ…………。

文弘「こ……これはっ!?」
美樹「えへ♪」

 そう、昨日弘司先生から文弘お兄ちゃんの好みを聞いてみたの♪
 今までの普通のチョコにホワイトチョコも重ねて間にクッキーを入れて更にアーモンドと、その砕いたのをトッピングしたのっ♪
 これは私の自信作よっ!! 昨日一晩中掛けて作った私の究極の作品っ!!!

文弘「す……凄いな、美樹ちゃん…………」
美樹「食べてみて、文弘お兄ちゃん」
文弘「ああ」

 文弘お兄ちゃんが食べる…………。

文弘「こ……これは凄いっ!! 凄い美味しいよ、美樹ちゃん!!!」
美樹「えへっ♪ そうでしょう♪」
美保「す……凄い……美樹ちゃん…………」
美保(はぁ……、負けたわ、美樹ちゃん……、凄い執念だわ…………)
美樹「文弘お兄ちゃん、まだそのチョコあるのよ、これ♪」
文弘「ああ!! ありがとう美樹ちゃん!! これは家に持ち帰って食べるよ!!!」

 や……やったぁっ!!
 だ……大成功だわっ!! 文弘お兄ちゃんがあんなに喜んでっ!!!
 今回のバレンタインデーは大成功だったわっ!!!

―― そして次の日 ――

 ……き……今日は何か変だわ…………(汗)
 芳樹と祐介と恭介先輩が私を無視しているの…………。
 私、何かやったかなぁ…………?

美保「あら? どうしたの、美樹ちゃん?」
美樹「お姉ちゃん、芳樹と祐介と恭介先輩が私を無視するのよ〜〜〜!!!」
美樹「う〜ん……、私、最近変な事していないんだけど…………」
美保「そう言えば、美樹ちゃんは義理チョコあげたの?」
美樹「へ(汗)」

 や……やっば〜〜〜っ!!!
 そ……そう言えば、文弘お兄ちゃんの事ばっかり考えていて、義理チョコあげるの忘れてた(滝汗)

―― 一方、男連中は ――

芳樹「みきぼー、あんまりやわ〜〜〜!!!」
祐介「あいつ、俺達の事を友達だと思っていないのかなぁ…………?」
恭介「どーせ、文弘さえ良ければ俺達の事なんてどうでも良いと思っているんだろ、美樹ちゃんの事だから」
芳樹「ワテ等に対する気持ちが全然無いでぇ、みきぼ〜〜〜〜〜(涙)!!!」
祐介「文弘先輩に、凄いチョコ作ったらしいのに……、ま……まったく…………(怒)」
恭介「あ〜あ、美樹ちゃんのチョコも食べてみたかったのに…………」


〜 続く 〜

SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO